■コイカルは、同じアトリ科のシメやイカルと大きな混群をつくり行動をしますが、コイカルはもともと個体数が少ないので大群の中では見つけにくいというのが実情です。
雄のコイカルとイカルは、頭部の黒頭巾の大きさで見分けられますが、頭巾が無い雌の場合はシメの雌とソックリなんです。
識別ポイントを以下の絵に挙げてみましたが、慣れてくると飛翔時でも見分けができるようになるようです。出会いの少ない少数派ですから、撮影は一期一会と心得て望みましょう(^^)
①コイカルの翼には2個一対の白色斑がありシメには無い ②コイカルは嘴の直下が黒ずむ程度、シメには明瞭な黒色斑がある ③コイカルの嘴は黄色でシメは淡い桃色(冬羽)・・(夏羽のシメは銀色)

■コイカル(小鵤) [学名 Eophona migratoria] スズメ目アトリ科イカル属/渡り鳥(旅鳥)
雄の成鳥は頭部から頬、喉にかけて濃紺色。
胸から後頸にかけて白濁色で雨覆は淡い茶色、尾羽は濃紺色。
翼には濃紺色と黒色、白色の斑があり一部は光沢がある青色。
下面は胸から腹部が淡い薄茶色で体側はやや橙色みを帯びる。
雌は頭部から後頸までと喉は薄茶色、腹部は淡い薄茶色。
雨覆は茶濁色で翼は濃紺色と黒色、白色の斑があり一部に青色の光沢がある。
下面は喉から胸、腹部まで淡い薄茶色、体側は淡い橙色みを帯びる。
嘴は黄色で太くドングリなどを噛み砕くほど頑丈。脚は赤み帯びた桃色。
シメの雌との識別ポイントは喉が黒くない・羽縁に白色帯斑がある点。
本州中部以北で繁殖し一部の個体は南下や標高を下げてして越冬。
寒冷地や高山の個体は南下をしたり標高の低いところで越冬。
単独行動をせずイカルやシメと混群をつくり移動する。
営巣は樹林内の枝上、平地の都市公園や人家周辺でも繁殖例の報告がある。
イカル(体長約23cm)によく似て少し小さいのでコイカルという稀な旅鳥。
体 長: 約19cm
分 布: 全国(本州中部地方以南では冬鳥)
環 境: 平地、山地、樹林、まれに都市公園
食 餌: 木の実など(植物食)
※参照先は手元図鑑WEB
■イカル(鵤) [学名 Eophona personata ] スズメ目アトリ科イカル属/漂鳥
全体は灰色で太くて黄色い嘴が特徴。
額から後頸、喉、風斬り羽、尾羽は濃紺色で初列風切羽に白斑がある。
腰と下尾筒は白色で腹部は白濁色になる。
雌雄同色で北日本の個体は冬季に南下し越冬をする。
非繁殖期は大きな群れを作って移動する。
混群にはよく似たコイカルもいるので注意。
体 長: 約23cm
分 布: 北海道・本州・四国・九州
環 境: 平地~山地、雑木林
食 餌: 木の実、草の根
※参照先は手元図鑑
頭部は薄茶色で後頸は灰色、雨覆と翼は茶色で尾羽は薄茶色。
翼は灰色と黒色、青色の光沢斑があり尾羽の先が白色になる。
喉に涎掛けのような黒色斑があり胸から腹部は薄茶色で、下尾筒は白色。
脚は淡い桃色で、体色はほぼ雌雄同じだが雌のほうがやや淡い。
嘴が夏羽では鉛色をしているが冬羽には淡い桃色に変わる。
また雌雄の識別ポイントは、目先が黒色になるのは雄で雌は茶褐色。
夏の中部以北から北海道で繁殖し冬季に中部以西へ南下し越冬する。
営巣は樹の枝に植物などの素材で椀状の巣を作る。
よく似たコイカルの雌に注意。
体 長: 約18cm
分 布: 北海道・本州・四国・九州
環 境: 平地~山地、樹林下、草地、都市公園
食 餌: 地上を歩きながらエノキ、ヤマハゼ、カエデなどの種子(植物食)
※参照先は手元図鑑&WEB
※補足資料・アトリ科(すべての属)
○アトリ属・アトリ/ズアオアトリ/亜種ズアオアトリ○イカル属・イカル/コイカル/亜種イカル/亜種コイカル○イスカ属・イスカ/ナキイスカ/亜種イスカ/亜種ナキイスカ○ウソ属・ウソ/亜種アカウソ/亜種ウソ/亜種ベニバラウソ○オオマシコ属・アカマシコ/オオマシコ/亜種アカマシコ○オガサワラマシコ属・オガサワラマシコ○カワラヒワ属
カワラヒワ/亜種オオカワラヒワ/亜種オガサワラカワラヒワ/亜種カワラヒワ○ギンザンマシコ属・ギンザンマシコ/亜種ギンザンマシコ/亜種コバシギンザンマシコ○シメ属・シメ/亜種シベリアシメ/亜種シメ○ハギマシコ属・ハギマシコ/亜種ハギマシコ○ベニマシコ属・ベニマシコ/亜種ベニマシコ○マヒワ属・コベニヒワ/ベニヒワ/マヒワ/亜種コベニヒワ/亜種ベニヒワ○未確定の種・亜種は従来の分類に従う・ゴシキヒワ/亜種チョウセンカワラヒワ